発音の重要性 | 留学 虎の巻  -TIGER's Blog-

発音の重要性

こちらに来て、自分の英語力のなさに愕然とした。
英語力というのも、それは「技術」のことである。
つまり、「発音」を意味する。


今まで、日本にいたころ英語圏の人から
「君の英語の発音はきれいだね。留学していたの?」
など言われることもあったので、多少自信があった。

しかし、こちらに来ると全く通じないことが多々ある。
(学校の先生は、こちらの話を聞こうと努力しているし、
日本語訛りの英語にも慣れているので、ほぼ完璧に理解してくれる。
問題は彼らではなく一般のアメリカ人だ。)



発音に関して日本ではほとんど勉強せずにこちらに来た。
特に日本英語教育では発音に対して全くというほど力を注いでいない。



しかし、最も端的に言えば、「はじめに発音ありき」と断言できる。



言語学・神経学的にも発音から入るのが、言語習得を最も効率化するそうだ。
子供が母国語を思えるときも、まずは音から覚えていくことが、それを如実に証明する。


言語獲得初期段階では、「ワンワン」と言って犬を指差し、
大人が「あれはイヌと言うのよ」ということで、赤ん坊の頭の中では
「イヌ」という音は「わんわんと鳴く四本足の生き物」だと記憶される。

そして自分も口を動かし「イヌ」という発音を繰り返すことで、ここで音の発し方も身に付ける。
(子供が大人が言ったことを真似していることに注目してほしい)


次に犬を見たり、誰かが犬という言葉を発した時、脳の中では
「イヌ」という音と連結するいろいろな情報(ここでは犬の鳴き声、映像、形など)

を拾ってきて、「イヌ」という音は「犬」なのだと判別し、

はじめて「犬」という語彙を認識し理解したことになる。


しかし、僕の場合日本にいるころ単語をたくさん覚えることに集
中するだけで、その単語の音に気を配ることをほとんどしなかった。
単語のスペルを知っていても、口をどうやって動かして発音するか知らない。


これは上記に示したとおり、神経学に完璧に反している。
自分が発音できる音以外は、聞き取ることもできず、
脳内で情報を連結させそれがなんであるか理解することは不可能である。


では、前置きはこのへんでおいておいて、どう勉強すればいいのか書いていこう。
僕は今実践中だ。



まず、発音の基礎である口の動かし方、顎の動かし方、舌の動かし方、を徹底的に覚える。


日本語の発音と英語の発音は全く違うと考えなければならない。


つまりカタカナで代用できる発音はひとつもない。


例えばpinだと、「ピン」と言っても通じない。
英語っぽく「ピン」と言ってもだめ。
このiの発音は思ったより曲者だ(itのiも一緒)。
無理やりカタカナであらわそうとするなら、
口を少し開いて、かなりカタカナの「エ」に近いだらけた音、だそうだ。


すごく些細なことのようで気にしていなかったことがとても重要だと気がついた。
語学学校当初、先生に発音を聞いてもらったところ、
「あなたの発音は、penに聞こえる。あっ、今度はpeanだ。」と言われた。
よく聞きなさいと言われて、聞いて同じように真似て発音しようとしてもなかなかできない。
僕の耳は「ペン」といってるように聞こえたり、「ピェン」と聞こえたりしていた。

この理由は、日本語のカタカナ発音しか知らず、iを発するためには
口をどういうふうに動かせばいいのか、ということをしらなかったからだった。
(つまり脳内でこの音を認識することができなかった)


他にもまだまだ紛らわしい発音がたくさんある。
coat:caught, year;ear, hole:hall, bag:bug,
などなどこれは無限だ。


そして、英語は子音が主な言語だということも忘れてはいけない。
例えば、”next station”はxtstと四つも子音が続いている。
これは日本語ではありえない発音だ。
もちろん「ネクストステーション」と言って通じるわけがない。


これはkの音は舌の奥で喉を閉じ、一気に発音し、sの音は歯と歯の隙
間から日本語の「ス」の数倍の力で息をはきながら高速で発音
し、tは舌を上の歯茎につけ息を遮断しこれまた一気に吐き出
す。sの音は上記に同じで、最後のtも上記に同じ。


読むとわかるように、このとおりに発音していると本当に疲れる。
しかし、口を日本語で喋るときの何倍も動かす気持ちでや
らないと永遠にうまくならないと言う。


口や舌の周りの筋肉をつけることが大事のようだ。
これが僕が英語力を「技術」と呼んだほうがいいと思う所以である。
これは明らかに一種の筋トレであり、どこをどうやって動かすのかという技術
を、何度も反復練習することで体に覚えこませるしか習得の方法はない。
サッカーでも、ボールのどの辺りを足のどの部分で蹴ったらどういう風に
カーブがかかる、ということは何回もやってみて体で覚えるしか習得できないと同じことだ。
いくら本で読んでその知識を得たとしても、中村俊介やベッカムのようなフリーキックを
蹴ることは永遠にできない。


今僕はまだ上の段階だ。
とにかく、英語の発音というものを体に覚えこませなければいけないと感じている。
次に何をやればよいかなど、いいサイトをみつけたのでいくつか貼っておこう。


英語で書いてあるサイトより、日本語で書いてあるサイトのほうが

日本人がなぜできないのかを詳しく書いてあるので理解しやすかった。

上に書いてあることもいろいろなサイトから得た知識を、

僕なりに要約して、実践からの感想を織り交ぜたものだと
サイトに行ってもらえばわかるだろう。


http://www.scn-net.ne.jp/~language/ 「英語・発音・語彙」


http://www.uda30.com// 「30音でマスターする英会話」


http://www.uiowa.edu/~acadtech/phonetics/english/frameset.html
これは口をどうやって動かせばいいのかを音声、画像つきで教
えてくれる最高のサイト。
普通ならウン万円する教材が無料で使えるのはインターネット
の力だろう。


http://www.1englishdoctor.com/index.html
これも読む限りには発音を徹底的にやる教材のようです。TOEIC
を920点取った医師が書いたもの。
そこまで高くないので挑戦してみる価値はあるかもしれない。


蛇足
http://www.ratemyprofessor.com/index.jsp  アメリカの大学
教授を評価するサイト。ほぼみんな登録されてある。結構
信憑性があるそうな。


http://www2.netdoor.com/~takano/english/english_index.html
英語について結構おもしろいことが書いてある。


http://www.eigotown.com/eigocollege/marie_english/marie_english_back.shtml
アメリカンカルチャーが学べる。著者が博識。


これからアメリカの入試を受ける人も、日本の入試に臨む受験生も

英語を勉強するときはこの発音からとりかかり、より英語学習にはずみがつけば、と思う。

発音・イントネーション・アクセントを完璧に身に付ければ、

リスニング・リーディングも今までより10倍できるようになるという。

(読んでいるとき頭の中で声を発していることに注目してもらえれべ発音の重要さをわかってもらえると思う。

うまく発音できる場合とそうでない場合は大違いではないだろうか。

この文章を読んでいるときも、日本語できっと自然と声を発しているはずだ)


それに、発音のせいで聞きなおされたり、顔をしかめられるのは結構辛いものだ。



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